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尿漏れ(尿失禁) |
尿漏れ(尿失禁)とは? |
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尿漏れ(尿失禁)は 大きく以下の3つに分けられます。
●腹圧性尿失禁 咳をしたり飛び降りたりといった急激に 下腹部に力を入れた時におきる尿漏れ。 40歳以上の女性では多く見られます。
●切迫性尿失禁 トイレに間に合わない、 下着を下ろしているうちに 尿が出てしまったといった、 尿意から排尿までが短くコントロールが つかなくなって起きる尿漏れです。
●溢流性尿失禁 尿意も無くこれといったこともなく (力んだりしない)起きる尿漏れです。 多くの場合膀胱内に大量に尿が たまっていて溢れた分が漏れてきており、 かなり重症で治療も困難です。 |
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尿漏れ(尿失禁)治療 |
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女性の場合、尿漏れは骨盤底筋のゆるみが腹圧性尿失禁の原因になることが多いです。 骨盤底筋は骨盤の底で膀胱や子宮、 直腸などが下がらないように 支えている筋肉群です。 骨盤底筋がゆるんで収縮する力が弱まると、 尿道や膣が十分に締まらなくなってしまい、 咳やくしゃみ、運動などでお腹に力がかかると、 尿が漏れてしまうのです。 骨盤底筋体操でゆるんだ骨盤底筋をきたえて、 尿失禁を改善しましょう。 |
骨盤底筋体操 |
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家でも、外出先でもできる体操ですので毎日続けて尿漏れの症状を改善しましょう! |
仰向けの姿勢で |
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●まず仰向けに寝て、足を肩幅に開きます。 ●次に、ひざを少し立て、身体の力を抜き、 肛門と膣を締め、そのままゆっくり 「1、2、3…」と5つ数えます。 もし途中で力が抜けてしまったら、 また締めなおします。 体操を続けて筋肉が強くなれば、 締め続けることができるようになります。 仰向けはもっともリラックスしやすい姿勢です。 また毎晩、布団の中で行えるので、 ぜひ毎日続けてください。 |
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ひじやひざをついた姿勢で |
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●床にひざをつき、クッションの上に ひじを立てて手にあごをのせます。 ●次に、肛門と膣をゆっくり締め、 締めたままゆっくり 「1、2、3…」と5つ数えます。
新聞紙を床に広げて読むときなど、 気軽にできる体操です。 新聞を読み終わるまで、 締めたりゆるめたりを繰り返しましょう。 |
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机にもたれた姿勢で |
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●机のそばに立ち、足を肩幅に開きます。 ●手も肩幅に広げ、机につけます。 ●その姿勢で、体重を全部腕にのせます。 背中はまっすぐに伸ばし、 頭を上げて前を見ます。 ●肩とお腹の力を抜いて、 肛門と膣を締め付けます。
骨盤底筋の動きをもっとも感じやすい姿勢です。 台所のシンクやデスクを使っても行えます。 |
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座った姿勢で |
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●床につけた足を肩幅に開き、背中を まっすぐに伸ばし、頭を上げて前を見ます。 ●肩の力を抜き、お腹が動かないように、 お腹に力が入らないように気をつけながら、 ゆっくりと肛門と膣を締めます。
バスや電車に乗っているときや、 家でテレビを観ているときにも行えます。 |
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一日に行う骨盤底筋体操の目安 |
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●骨盤底筋体操のトレーニングの回数は、ひとりひとりの筋力の状態で異なります。 医師や看護師と相談して、自分に適した回数を決めてください。 骨盤底筋の締まることを自覚できる方なら、速く締める(5回)・ 締めたままで3秒〜5秒間保つ(5回)を1セットとして、1日10セットが目安です。 ●1回に続けて頑張ると疲れるので、できるだけこまめに分散して行います。 ●効果が現れるまで、少なくとも1ヶ月〜3ヶ月はかかるので、諦めずに続けましょう。 |
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