泌尿器科

泌尿器科とは?

泌尿器科とは一体どういう科なのかを正確にご存知な方は少ないと思います。
普段はあまりなじみのない診療科です。
概略としては尿および性器に関する領域(泌尿生殖器)で、主に外科系を中心として診る診療科ということになります。(内科系は腎臓内科という科がありますが、その境界は明確ではありません。)
但し婦人科が有るので生殖器関連では男性が中心になります。

具体的には?

  • 腎臓
  • 膀胱
  • 陰茎
  • 尿管(腎臓と膀胱をつなぐ部分)
  • 尿道(膀胱より下部、陰茎先端までの尿が通る部分)
  • 陰嚢
  • 精巣
  • 前立腺

などに関わる領域を守備範囲とする科です。
あつかう疾患としては主として外科系なので、腫瘍(癌を含む)、外傷、結石などが特徴となりますが、外科系以外として主に診るものは、感染症、血尿が例外的に存します。
ここの部分の外科系診療かとは大きく異なり、この領域内では他に診る科がありません。

泌尿器科というと大半の方が真っ先に思われる性行為感染症(性病)は、感染症であり、最初の検査と初期治療が大きく物を言うことがあるので、泌尿器科に最初からかかることをお勧めします。
その他、前立腺肥大を筆頭とする排尿障害も専門科(泌尿器科)にかかった方が良いと思います。
内科的治療から始めるので一般内科で診ていただく方が多いですが、検査や評価をすることが必要になるので、一度は泌尿器科にかかることをお勧めします。

排尿障害

頻尿や尿の勢いがない、残尿感等といった尿に関することで困ってはいませんか。
これらは下記に挙げる膀胱内の尿の排出(排尿)や膀胱内に尿をためること(蓄尿)に問題がある考えられます。

実際40歳以上の方では約8人に一人はこの問題に直面しているといわれています。さらには加齢とともにこういった方は多くなります。この問題の原因や治療について説明させていただきます。

排尿の過程

①膀胱に尿をためる(蓄尿)
膀胱の筋肉(平滑筋)が緩み内圧をあげずに尿をためます。圧が上昇しないので尿意は感じません。

②尿意を感じる/排尿をこらえる
個人差はありますが200~300ml尿がたまると圧が上昇し始めます。尿意を感じます。尿道括約筋を締めて尿を出さないようにします。尿道括約筋の一部(外尿道括約筋)は自分の意志で動かせるので排尿をこらえることができます。

③尿を出す(排尿)
尿道括約筋を緩めて尿を出します。尿をためる際にゆるんだ膀胱平滑筋が収縮し風船がしぼむように膀胱が小さくなり膀胱内にはほとんど尿は残りません。

以上の過程の障害が発生すると排尿障害が起こります。

先ずは①~②の過程の障害としては

過活動膀胱

耐えられないような尿意(尿意切迫感)をいきなり自覚する状態です。
尿意を感じてから排尿を我慢することが困難となります。尿意を頻繁に感じ頻尿になったり、更には尿失禁をきたすこともあります。
40歳以上の方の10人に一人以上で起こるといわれています。脳血管疾患、脊髄疾患、パーキンソン病などの様々な神経疾患に合併するとされています。

腹圧性尿失禁

骨盤底筋(子宮や膀胱といった骨盤内臓器を支える筋肉)が弱くなり力んだり咳をしたりといったことで腹圧が高くなり尿漏れを起こしてしまう症状です。
無自覚に尿が漏れてしまうので尿路感染や陰部の不快感にもつながることがあります。
原因(骨盤底筋が弱くなる)は妊娠や出産のことが多く、ほとんどが女性で起こります。

夜間頻尿

夜間や入眠中にトイレ(排尿)で起きなければいけない症状です。
通常は3回以上は病的とされますが、生活に困難と感じる回数には個人差があり、一概には言えません。回数のかかわらず不便と感じたら受診がおすすめです。原因としては男性の前立腺肥大症が最も多いです。

前立腺肥大症

上記の夜間頻尿は最も代表的な症状です。
前立腺は男性のみにあり尿道を取り囲むように存在しています。加齢とともに大きくなります。尿道を圧迫する大毛でなく自律神経にも作用し、主に②~③の障害です。膀胱に尿がたまっても出しづらく、さらには尿が残ってしまい(残尿)以下のような症状が出ます。

  • 尿意を感じても尿がなかなか出ない。
  • 尿の勢いが弱い。
  • 一回の排尿量が少なく残尿感がある。
  • 尿を出すのにいきまないと出ない(腹圧排尿)。
  • 尿意が頻回。

過活動膀胱と同時に出てくることもあり、難しい対応を要することもあります。全く排尿ができなくなる(尿閉)を呈することもあります。

低活動膀胱

まさに③の障害で、膀胱の収縮ができなくなった状態です。
膀胱が、ゴムの緩んだ風船の様になってしまった状態です。こうなるとカテーテルを留置して尿を出すか自己導尿(定期的に自分で尿道から管を入れて尿を出す)等に頼らざるを得ません。

以上主だった排尿障害を記載しました。
これらは複雑に絡んで出てくるのできちんとした検査と治療が必要です。
何か異常を感じたら早めの受診をお勧めします。当クリニックでは精査・治療が可能です。

PAGE TOP